ビール大国 ポーランドビールの市場について

人口4千万人近く、ドイツの隣、ヨーロッパの中心にあるポーランドには、27箇所のミクロ醸造所も含めると、70ほどのビール醸造所があります。 ポーランドの醸造所の大半は、その設立の都市名を醸造所の名前として掲げています。

ナメスウフ醸造所(Brewery Namyslow)もその例に漏れず、所在地であるナメスウフという町の名を醸造所の名称としています。 ナメスウフとは、ポーランド南西部にあるオポレ県のナメスウフ郡の郡都です。

  
欧州に於けるポーランド
  
ポーランドの地図

ポーランド語ではビールのことをpiwo(ピヴォ)と呼んでいます。ビールは、ポーランドでは人々に大変親しまれている飲み物で、しかもこの20年間、その人気は高まる一途です。

ビールのブランドも多数あり、特に評価の高いブランドの例として、Zywiec、Tyskie、Okocim、Lech、Heweliusz、Tatra、そしてNamyslow Zamkowe(ナメスウフのザムコヴェ) などがあります。その他にも、Krolewskie、Warka、Piast、Brok、Zubrなど数々のブランド ビールがあります。

パブではビールを出すときに、ラズベリーやブラックカラントのジュースと一緒に出すことがよくあります。(ポーランドでは、piwo z sokiem [ビールとシロップ] と呼んでいます)それを、ストローで飲みます。この飲み方は、ポーランドでは特に女性の間で人気があります。

また冬季には、クローブとシナモンで味付けし蜂蜜で甘みを加えたホット ビールをよく飲まれます。(ポーランドでは、piwo grzane [ハーブ ホット ビール] と呼びます)

ほとんどの醸造所は独立経営を何世紀も続けてきたのですが、第二次大戦後の共産党政権時代に国営化されました。しかし1980年代末にソビエト帝国が崩壊すると、市場経済が導入され世界的なビール企業各社も多数ポーランド市場に参入しました。その後、ビール市場の整理統合の時代がありました。

ポーランドのビール市場は、寡占化がかなり進んだ市場といえます。今のところ、3社が市場の80%以上を寡占していますが、ナメスウフ醸造所のような地域醸造所も人気を高めています。ナメスウフ醸造所は先ごろ、生産量でポーランド全土でも第6位の醸造所になっており、その生産能力は今も伸びています。

各地域の小規模ビール醸造所や、契約醸造所が結集して「ポーランド地域醸造所協会」(Stowarzyszenie Regionalnych Browarow Polskich) を形成しており、消費者の支持を集めています。

ここ10年ほどでポーランドの人々の好みが大きく多様化した、という事実があります。従来からあるビールに加え、ナメスウフ醸造所の「プラム」ブランドやオコチムの「カルミ」(Karmi)ブランドなど、「ポーター ビール」(黒ビールの一種)やフレーバー ビールが人気を高めています。

2009 年の Ernst & Young による報告によれば、ポーランドはビールの生産量ではヨーロッパでも第3位です。1位のドイツが103億リッター、二位の英国が49億5,000万リッター、そしてポーランドが36億9,000万リッターです。

ポーランド国内市場の拡大が続き、ポーランド醸造産業雇用者連盟 (Zwiazek Pracodawcow Przemyslu Piwowarskiego) は醸造業界年次大会において、2008年のポーランドでのビール消費量が、一人当たり94リッターにまで増大したと発表しました。国内市場での販売総量としては、35億 6,240万リッターにのぼります。このポーランド醸造産業雇用者連盟に加盟している各社の市場シェアーを合計すると、ポーランド ビール市場全体のおよそ90%を占めます。 統計的にはポーランドの消費者は一人当たり平均で年間に92リッターのビールを飲んでおり、これはチェコ共和国ならびにドイツについで、第3位です。

2009年、ビールの販売によるポーランド政府への消費税収入は、30億9,700万ポーランド ズロチに達しました。またビールの製造と販売に携わる雇用人数は、およそ208,000人にのぼっています。 


〜お酒は20歳になってから〜
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